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◆ジム・フィッチ著(Noria Corp.)
◆2011年2月発刊
◆A4判24頁
◆デジタル編集バージョンのみ(*PDFファイルにてお届けします)
◆3,000円(外税)
◆本書の概要
オイル分析報告書に潜む、見えない情報を明らかに!
- 油圧作動油のクロムは?
- コンプレッサー油のマンガンは?
- ギヤ油の銅は?
これらの元素がオイルに侵入したのは、何らかの発生源があるからです。本書が示す判定チャートが、原因を絞り込んでくれます。
本書の使用によって、多様な元素の発生源を探し当てることができます。
- 一般産業用ギヤ
- コンプレッサー
- 航空機エンジン
- 一般産業用軸受
- 油圧システム機器
- ガスタービンエンジン
- ディーゼルエンジン
- トランスミッション
- ファイナルドライブ
- デフギヤ
- ドライブトレイン機器
- 大型2ストロークエンジン
- グリース増ちょう剤
- その他
序文より:データの雑音を減らす
ろ過されないままのオイル、あるいはろ過が不十分なオイルは、早晩、摩耗粉の濃度上昇をまねきます。オイルの状態監視が難しいのは、その汚染の工程中に、機器内部に発生した摩耗粉の生成や、汚染物質を保護するシールの崩壊などによって、相乗効果的に汚染が進行してしまうからです。清浄なオイルの維持は、プロアクティブ保全(原因除去型:積極的なアクション)の観点から実施するものですが、予知保全(摩耗からの早期保護)にも同様に効果があります。清浄化を実施しなければ、通常はアラーム信号につながり、事実上「汚染の根源を見失う」ことになります。この濃度の増した摩耗粉は、清浄度のしきい値を上げることにつながり、初期の摩耗アラームが発生したとしても、それは「雑音」に満ちたアラームであり、判断に迷うことになります(例えば、雑音と信号が 1:1の状態)。この問題は、はねかけ式のギヤ、クランクケース油、油浴潤滑の軸受に、繰り返し発生する問題なのです。
上記のような、実践的な経験則に裏打ちされた助言と、約30種類の元素の発生源、発生原因を示唆する判定チャートから構成された、コンパクトな一冊です。
税別 / 送料別途
◆ Noria Corporation編纂
◆ 2003年初版 2009年改訂版刊
◆ 42ページ 英語版
◆ デジタル編集バージョンのみ(*PDFファイルにてお届けします)
◆ 5,400円(税・送料込)
本書の概要
潤滑・給油脂係のみなさん、オイル・サンプリング手順書を持っていますか? あるいは、現場で流通している手順を、習得されていますか?
本書は、潤滑オイルや油圧作動油を正しくサンプリングするための、“ステップ・バイ・ステップ”の指南書です。
◆ 必要なデータが最大限に含まれるオイル・サンプリングのために
◆ データのバラツキが最小になるオイル・サンプリングのために
◆ 実践に基づいた最強のサンプリングを推進するために
◆ ベストサンプルを採取できるスタッフの訓練のために
それぞれのアプリケーションに対する手順の内容としては;
1. 対象機器や材料に応じたサンプリング
各サンプリングに必要とする手順や注意点など全ての詳しいリスト
2. サンプリング手順
どんぴしゃりの品質のサンプルを採取する適切な手順をステップ・バイ・ステップにて教えます
3. データの阻害要因
高品質サンプルを採取する際の、起こりうる問題の避け方、注意点
4. 安全対策
サンプリングの際に起こりうる障害や危険を回避するための準備、必要な用具
5. 各手順に対する最前のアプローチ
どの機器に対し、どのような採取法・採取ポイントがベストか。どの方法が望ましく、また望ましくないのか。
6. サンプリングのためのヒント
サンプリング工程の前、最中、事後に使えるアイデアや技術
対象機器
税別 / 送料別途
監 修: 森誠之・三宅正二郎
発行日: 2007年6月
価 格: 65,000 円(外税)
体 裁: B5判 320ページ
発 行: シーエムシー出版
◆効率化の切り札、トライボロジー(Tribology)の最新動向を網羅!
◆潤滑油とコーティングの基礎から、最新の技術と応用までを詳述!
◆産学官30名、最前線の執筆陣による英知を提供!
刊行にあたって
適切な潤滑により摩擦・摩耗を制御し、省エネルギー・省資源さらに環境負荷低減を実現するトライボロジーは、まさに21世紀における効率化の技術と言えるであろう。機器の小型化・軽量化も省資源・省エネルギーに貢献するが、ここでもトライボロジー技術の役割は大きい。さらに、機械装置の信頼性、安全性、寿命にもトライボロジーが深くかかわっている。本書は、トライボロジー技術の発展に欠かすことができない潤滑油とコーティングについて、基礎から最新の技術と応用まで各分野の専門家がまとめたものである。
なお、本書は1988年発行の、岡部平八郎編「高機能潤滑剤の技術と市場」およびその普及版である2001年発行の「高機能潤滑剤の開発と応用」に続いて、潤滑剤と材料の最新情報と将来についてまとめたものである。技術の進歩に伴いトライボロジーへの社会的ニーズはより強くなり、また新たな潤滑剤成分やコーティング材料がシーズとして利用されることを待っている。
(「はじめに」より) 2007年5月 森誠之、三宅正二郎
目次
<第I編 潤滑油>
第1章 総論(森誠之)
1. はじめに
1.1 潤滑油の特徴
1.2 潤滑油の性能
1.3 潤滑油の構成
2. 基油
2.1 粘度特性
2.2 温度特性
2.3 化学的安定性
3. 添加剤
3.1 摩擦調整剤
3.2 摩耗防止剤
3.3 寿命を延ばす添加剤
4. 混合の原理と組み合わせの最適化
4.1 物理混合物と化学混合物
4.2 潤滑油成分の選択
4.3 最適化
5. 潤滑油編の構成
6. おわりに
第2章 基油
1. フッ素油(Piero Gavezotti、Fabio Riganti、相馬宏行)
1.1 序文
1.2 PFPE類の製造方法
1.3 PFPE類の物性
1.4 耐酸化性及び耐放射線性
1.5 熱安定性
1.6 耐薬品性
1.7 プラスティック、エラストマーとの適合性
1.8 潤滑特性
1.9 PFPE用添加剤
1.10 防錆添加剤
1.11 熱安定剤
1.12 耐摩耗添加剤
2. イオン液体(上村秀人)
2.1 はじめに
2.2 イオン液体
2.2.1 塩の低融点化
2.2.2 イオン液体の構造と特性
2.2.3 イオン液体の合成方法
2.3 イオン液体の潤滑油としての特性
2.3.1 潤滑油としての一般性状
2.3.2 耐熱性・酸化安定性
2.3.3 境界潤滑特性
2.3.4 添加剤適合性
2.3.5 イオン液体の実用性能
2.4 おわりに―今後の課題と展望―
3. 生分解性潤滑油(南一郎)
3.1 はじめに
3.2 環境保全と潤滑油
3.3 既報の整理
3.3.1 生分解性の評価
3.3.2 生分解性潤滑油の例
3.4 植物油の潤滑性能
3.4.1 油脂の構造と物性
3.4.2 植物油の耐摩耗性
3.4.3 耐摩耗剤の効果に及ぼす植物油の自動酸化の影響
3.5 おわりに:低環境負荷潤滑油の開発動向
第3章 添加剤
1. 環境調和型添加剤(小鹿野哲)
1.1 はじめに
1.2 潤滑油添加剤の機能と環境対策
1.2.1 金属清浄剤
1.2.2 分散剤
1.2.3 摩擦調整剤(油性剤、極圧剤含む)
1.2.4 耐摩耗剤
1.2.5 酸化防止剤
1.2.6 粘度指数向上剤
1.3 潤滑油添加剤の安全性と使用油のリサイクル
1.3.1 添加剤とPRTR法
1.3.2 添加剤とMSDS(Material Safety Data Sheet)
1.3.3 潤滑油のリサイクルと添加剤
1.4 おわりに
2. 新しい添加剤技術(小宮広志)
2.1 はじめに
2.2 耐荷重添加剤(耐荷重性向上剤)の種類と作用機構
2.3 有機金属系耐荷重添加剤のトライボロジー特性
2.4 表面膜の化学構造の解析
2.5 転がり疲労寿命におよぼす添加剤の影響
2.6 有機ビスマス系極圧剤のトライボロジー特性
第4章 混合系
1. グリース(木村浩)
1.1 はじめに
1.2 潤滑グリースの種類と特徴
1.2.1 増ちょう剤の種類と特徴
1.2.2 基油の種類と特徴
1.2.3 添加剤の種類と特徴
1.3 劣化と寿命
1.4 グリースの製造法
1.5 高機能潤滑剤としての適応事例
1.5.1 製鉄設備
1.5.2 自動車用アクチュエーター
1.5.3 宇宙・真空環境
1.5.4 地球環境保護
1.6 おわりに
2. 加工油(柴田潤一)
2.1 はじめに
2.2 アルミニウム用冷間圧延油の非芳香族化
2.2.1 アルミニウム用圧延油の環境配慮化の背景
2.2.2 アルミニウム用圧延油の基油組成
2.2.3 圧延潤滑性に対する基油組成の影響
2.2.4 吸着活性の評価
2.2.5 芳香族化合物の構造による影響
2.2.6 アルミニウム箔圧延における芳香族化合物の添加効果
2.2.7 新規添加剤の適応
2.3 プレス油の非塩素化
2.3.1 プレス油非塩素化の背景
2.3.2 カルシウムスルホネートを利用した非塩素化の技術
2.3.3 非塩素化の課題と現状
3. 水系潤滑剤(設楽裕治)
3.1 はじめに
3.2 潤滑剤における混合系
3.3 適用事例
3.4 レオロジー特性
3.5 トライボロジー特性
3.6 廃水処理性、潤滑管理
3.7 トライボロジーへの新展開
3.8 おわりに
<第II編 コーティング>
第1章 総論(三宅正二郎)
1. はじめに
2. コーティングのトライボロジー特性評価法
3. コーティングによるトライボロジー特性改善
4. まとめ
第2章 炭素系薄膜
1. DLC膜(田中章浩)
2. ナノ構造カーボン系薄膜(伴雅人)
3. a-CNx(梅原徳次、野老山貴行)
第3章 無機系薄膜
1. Ag極薄膜の潤滑特性(本多文洋)
2. B-C-N系コーティング(渡部修一)
第4章 複合系薄膜
1. 樹脂複合膜(広中清一郎)
2. トライボロジー分野における有機分子膜技術(中野美紀、石田敬雄)
3. 結合型固体潤滑被膜(川邑正広)
<第III編 応用>
第1章 総論(森誠之、三宅正二郎)
1. 潤滑油の応用
2. コーティングの応用
第2章 自動車(保田芳輝)
1. はじめに
2. エンジンのフリクション低減技術
3. 駆動系用潤滑油
4. おわりに
第4章 環境調和型潤滑(若林利明)
1. はじめに
2. ゼロエミッション製造と潤滑技術
3. 切削油からみた環境対応加工
4. おわりに
第6章 特殊環境(梅田一徳)
1. はじめに
2. 潤滑油・グリース
3. 層状固体潤滑剤及び軟質金属
4. プラスチック
5. 特殊環境用複合材料
6. 特殊環境用軸受
第7章 磁気ディスク(DLC)(山本尚之)
1. はじめに
2. ヘッドディスクインターフェース
3. HDDにおけるDLC薄膜のトライボロジー
4. おわりに
第8章 形状制御によるマイクロマシンの摩擦低減(安藤泰久)
1. はじめに
2. MEMSで見られる摩擦
3. 周期的な突起配列による摩擦の低減
4. 単分子膜に被覆された突起配列の利用
5. マイクロマシンの潤滑は可能か
税別 / 送料別途