作動油や潤滑油の清浄度を表す方法として、国際標準規格(ISO 4406)で定められJIS規格(JIS B 9933)でもあるISO清浄度コードが広く使用されています。
4μm(c)以上、6μm(c)以上、14μm(c)以上
上記の3種類の粒径範囲に関し、サンプル油1mL当たりの粒子の数を
<1、1~28、>28の30レンジに分類して清浄度を表現します。レンジ番号が少ない程、清浄なサンプル油になります。
清浄度の表し方は、{4μm(c)以上のレンジ数}/{6μm(c)以上のレンジ数}/{14μm(c)以上のレンジ数}のように、各粒径範囲のレンジ番号をスラッシュ(/)で分けて表します。例えば、18/16/14のように表します。
ISO清浄度コードでは、3種類の粒径範囲について清浄度を表記しますが、1~28までのレンジ番号以外に、★、-、≧を使用することがあります。★印は汚染粒子が多すぎて計数不能な場合、-印は計数要求又は要求仕様に含まれない場合、≧印は実際に計数した粒子の数が20個未満で統計的に結果の不確かさが大きいときに使用することになっています。例えば;
4μm(c)以上の粒径に関して計側不能なとき★/23/12、
4μm(c)以上が計側要求に含まれないとき-/15/13、
14μm(c)以上で実際に計数した粒子の数が20個未満のとき14/11/≧7、
上記のように表記します。複数の粒径範囲に適用される場合もあり、例えば★/★/23、11/≧8/≧6、などと表します。